047-455-8761
受付時間
8:00~19:00(月~土)
住所

千葉県八千代市吉橋1833-1

創業物語(これまでの歩み)

田中住プランニングの田中です。

ここでは私のモットーである「ご家族が健康で、幸せに暮らせる家をつくる」に、どのようにして辿り着いたのかを少しお話ししたいと思います。題して【田中住プランニングの創業物語】です。

私のこれまでをお話しするのは少し恥ずかしい気もしますが、私が何を考えて家づくりに取り組んでいるのかを知っていただくことで、これから始まるみなさんの家づくりをお手伝いできるきっかけになればと思います。

●いつも木がそばにあった

私の父は工務店に勤めていました。

その関係で幼少期は工務店の作業場の2階で暮らしていました。だから私の小さい頃の記憶にはいつも木がありました。

工務店の作業場には大小さまざまな材木が並び、職人さんたちの工具が所狭しと置かれています。子どもにとって作業場とは好奇心をくすぐる場所なんですね。毎日のように作業場に行き、「これ何?」「あれで何をするの?」と聞いていました。

 

仕事の邪魔さえしなければ、職人さんたちは木のことや自分たちの仕事について教えてくれます。スギ、マツ、ナラ、ヒノキなどさまざまな種類の材木を見比べならが、職人さんたちの話を聞き、それぞれの特徴を自然に覚えていきました。

デザイン面、強度面、費用面などを検討しながら、どんな木を使うのがベストなのかをご提案できるのは、この経験があるからこそだと思っています。

 

父の仕事について現場に行くこともありました。

父と一緒にトラックに乗って到着した先で、建材を運ぶなど本当に簡単な手伝いをしていました。いま思えば子どもの私が役に立っていたのかは疑問ですし、親の手伝いは面倒だと思うときもありました。それでも木の匂いに囲まれて過ごす時間は楽しかったです。

 

●職人さんに怒られながら日々成長

高校を卒業した私は迷わず工務店に就職しました。

その工務店は主に大手ハウスメーカーの下請け業務を行っていました。入社したばかりで右も左もわからない私もさっそく現場に送り込まれました。

現場監督の見習いといっても、最初は仕事がまったくできませんから雑用係からのスタートです。

現場の掃除や建材の運搬など、若くて体力があったので朝から晩までがむしゃらに働き、職人さんたちから毎日怒られながら仕事を覚えていきました。私が独立してからも、大小さまざまな建物を一棟まるごと担当させていただけるのは、サラリーマン時代に私を怒ってくれた職人さんたちのおかげです。

 

時代も良かったのだと思います。バブル全盛期は、次から次へと仕事の依頼が来ます。現場監督として一人前になると、年に何十棟も一人で担当するようになり、休日返上ということも少なくありませんでした。

 

●営業担当者に言われた“ある言葉”

そんなある日、ハウスメーカーの営業担当者が現場にやって来ました。

普段は私たちに任せっきりで、現場に顔を出すことはほとんどありません。

おかしいなと思っていると、営業担当者がこう言いました。

「この木枠は無垢の木を使うことになっているが、実際には集成材(張り物)を使う。お客さまに知られたら大変なことになるから、木枠の切り口は絶対に見られないようにしてくれ」

 

ビックリしました。

私たち下請けの工務店はハウスメーカーから届いた図面と指示書を見ながら家を建てていきます。ハウスメーカーがお客さまに実際にはどんな説明をしているのか知りません。

指示書に集成材を使うと書いてあれば、当然それに従いますし、お客さまにはそのように説明がされているものだと信じていました。

 

もちろんお客さまに嘘偽りない説明を行ない、計画通りに家を建てるハウスメーカーもありますが、昨今も大手不動産会社の手抜き工事が発覚し、大問題になりました。これは情けないことですが、なかなか改善されないこの業界の悪い習慣です。

 

お客さまには無垢の木を使うと言っておきながら、無垢の木よりも安い集成材を使って経費を削減するという、ハウスメーカーのご都合主義に驚くと同時に、騙されているお客さまのことを考えると胸が痛みました。

切り口が見えなければ、専門家でもないお客さまが、集成材に気づく可能性は極めて低いです。お客さまは無垢の木が使われていると信じて、何十年もその家に暮らし続けるのです。集成材に使われている接着剤などにアレルギー反応が出るご家族がいたら、どうするつもりなのか。ひどすぎると思いました。

 

●お客さまにとって偽りのない家づくりとは?

お客さまを平気で騙すハウスメーカーの営業担当者に嫌気がさし、このままではいけないと思った私は、独立を考えるようになりました。

サラリーマンとして会社に勤め続ける以上は、ハウスメーカーの言いなりになってしまう。お客さまを騙してまで仕事をしたくない。そのためには独立するしかありません。1日も早く独立するために、働きながら一級建築士の資格取得を目指しました。

 

3度目の正直で一級建築士の試験に合格したとき、私は27歳になっていました。当時勤めていた工務店の社長は快く私を送り出してくれて、とてもありがたかったです。しかし独立したばかりの私には、生活するのに十分な仕事が回ってきませんでした。

電話帳を開いて、そこに掲載されていた建設事務所に片っ端から電話を入れ、仕事はありませんかと営業をかけまくり、ポツポツと仕事をいただいたりしながら何とか食いつなぎました。すでに結婚して子どももいたので、妻にはとても苦労をかけたと思います。

 

少しずつ仕事を増やしていきながら、「お客さまにとって、偽りのない正直な家づくりとは、どんな家づくりなのか」という問いに対する答えを考え続けました。さまざまな勉強会に参加し、田中住プランニングで実践できることはないかを探し、自分が良いと思ったことは、すぐに取り入れました。

 

お客さまが家づくりに望むことは千差万別です。

価格重視の方もいれば、とことん自然素材にこだわりたい方もいます。

しかし家とは住まう人にとって大事な宝物であり、そこに集う家族を守り、思い出を育む特別な場所であることには変わりありません。

 

安心で安全な家であることは言うまでもなく必須条件です。

加えて田中住プランニングが考える「偽りのない正直な家づくり」が体現されていなければ、お客さまが小さな工務店である田中住プランニングで家を建てる意味がありません。大手のハウスメーカーや地域で有名な工務店で建てるほうが、無難な選択だと私も思います。

 

重要なのは、お客さまの納得

最初は、「この価格で本当に自然素材を使っているのか?」と懐疑的な態度を取られていましたが、じっくりご説明したことで、「自然素材の家が、この価格で建てられるとは思わなかった」と喜んでいただいたお客さまもいました。

 

単に自然素材を使った家が欲しいだけなら、他の工務店でも建てられます。しかし、なぜこの場所に自然素材を使うべきなのかといった理由や、なぜこの価格でおさまるのかまで細かく説明してくれる工務店は決して多くありません。

いつかの営業担当者に私が指示されたように、下請けという枠組みの中で仕事をしていたら、そこには少なからず会社の方針や、大人の事情というものが生じるからです。

 

田中住プランニングは小さな工務店ですが、下請けではなく、お客さまから直接依頼をいただいています。下請けではないので取引先に気兼ねすることなく、ダメなものはダメと言えたり、お客さまのご都合に合わせて対応するという小回りの良さを実現できます。

 

私が担当させていただいた家が原因で、不幸になるお客さまを見たくありません。

安心で安全な家であるという必須条件を満たすために、プロの視点でアドバイスはします。しかし立地条件や仕様面だけをクリアすれば、お客さまにとっての理想の家が完成するとは思いません。

 

大事なのはお客さまが納得されるかどうか。

良い点も悪い点もすべてお伝えしたうえで、お客さまが納得できる家をつくる。それこそが、お客さまにとっての偽りのない正直な家づくりだと信じています。

そしてこれからも、お客さまに寄り添って一棟一棟を大切に建てていきたい。

そう思っています。